Say Loud !

Vol.1 : DON LETTS Interview 1

2011.04.17

Vol.1 : DON LETTS Interview 1

パンクロックの重要だった点は、音楽だけじゃなくその文化に関わったみんなに
インスピレーションを与えたこと。完全な形のサブカルチャーだったんだ。

パンクロックドキュメンタリーフィルム「The Punk Rock Movie」の監督として知られ、
DJとしても音楽シーンに多大な影響を与え続けてきたドンレッツ。
そんな彼と親交の深いMoholy Nazyクルーが、あらためて今聞きたいこと。(前半)

TEXT

白人は反抗する音楽としてのレベルミュージックを持っていなかった

Sex Pistols - Anarchy in the U.K. 超重要曲。個人的にだけでなく、当時のイングランドのみんなにとって。パンクロックムーブメントにまつわる総ての始まりの曲だったんだ。

1曲目に選んだのは....
そういえば番組のタイトルとかあるの?

うん、何か良いアイデアないかな?そういえばこないだヴィヴィアンと
マルコムの店名の由来の話をしてくれたよね。
ドンがやってたアクメアトラクションズという店名はどこから来たの?

あれはオーナーが別に居たから、そのオーナーがつけた名前なんだ。

ところで、1曲目に選んだのは、
Sex Pistols "Anarchy in the U.K."

超重要曲。個人的にだけでなく、当時のイングランドのみんなにとって。
パンクロックムーブメントにまつわる総ての始まりの曲だったんだ。 

70年代当時、音楽はプログレッシヴロックが中心で、
それはストリートに生きるおれらにとってあまり意味のなさないものだった。

すごく不安定な社会的状況下で、
感情を表現する手段として、おれにはルーツレゲエという音楽があった。
でもまわりの白人の友達は、反抗する音楽としてのレベルミュージックを持っていなかった。
彼らは自分達のサウンドトラックを見つける必要があったんだ。

そんな中、生まれたのが "Punk Rock"
"Sex Pistols"は本当に総てのはじまりだった。

"The Clash"の"Joe Strummer"でさえ、ピストルズを初めて観た時、 「The 101'ersはもうおしまいだ。これこそ新しい形の表現だ。」
って、その当時やってた"The 101'ers"を辞めて"The Clash"を結成してたっけ。

"Pistols"のD.I.Y.精神が与えた影響は皆にとっても同じで、
白人の友達はギターを手に取り自分達のグループを結成し、
おれも何かを表現したいと感じたんだ。

随分前に観た映画で"The Harder They Come"というのがあり、
それを観ておれはフィルムメーカーになってみたいと思った。
でもその頃は、何から始めたらよいか見当も付かなかったんだ。

そんな中、"Punk Rock"が発した"Do It Yourself"というメッセージを聞いて、
おれはスーパー8カメラを手に取り、映像作家として自分自身を切り開いてみようと
思ったんだ。

パンクロックの重要だった点は、音楽だけじゃなくその文化に関わった人みんな、
ミュージシャン、ファッション、フォトグラファー、フィルムメーカー、ジャーナリスト、詩人、
本当に多くの人にインスピレーションを与えた。
完全な形のサブカルチャーだったんだ。
思うに、イギリスの歴史の中でそこまでを成し遂げた最初の音楽のムーブメントが、
パンクロックだったんじゃないかな。

"Sex Pistols"は本当に本当に重要なんだ。

それがすべてのスタートポイントになったと思う?
以前ルーツレゲエを聴いていた頃、ただ聴いていただけで、インスピレーションを得て
何か自分からやってみようという気になったことはなかった。

とにかく"Punk Rock Movement"で重要だったのは、すべてをD.I.Y.精神で進めるという事。

最近感じるのは、現代の社会状況はパンクムーブメントが起こった70年代当時とすごく似ているという点。
雇用問題や景気後退、ストライキ、人種差別や戦争など。
唯一違う点は、現代の新しい形での"Punk"が出てきていないという事。
それは面白くもあり、すごく奇妙にも感じるんだ。

ドンの音楽に対するフィーリングについて訊きたいんだけど、
"Punk"が生まれた当時は"Reggae"だけを聴いてた?
それともパンク以前のストーンズなんかのロックも聴いてた?


おれは1956年にイギリスで生まれ、父がサウンドシステムを持ってたので
Reggaeは生まれた当時からまわりにあった。
だからReggaeは、意識的にというより常に目の前にあり人生の一部のようなものだ。

学校に行くようになって、まわりは白人の生徒しかいなく、
彼らとつるむうちに自然と彼らと一緒に音楽を聴くようになった。
おれが好きだったのは、ストーンズ、レッドツェッペリン、キャプテンビーフハート、クリームなんかのロック。
その中でも特に好きなのはビートルズ。ビートルズは本当に好きだ。



パンクが出て来た時、今まで聴いてきたロックとの違いを感じた?
感じたね。その当時のロックはさっきも話したけど、あまり意味をなさないものが多かった。
イーグルスの"Hotel California"とか云われても、ね。それは当時のイギリスの社会状況にそぐわないものだった。
だからパンクが出て来た時は、当時持っていたロックのレコードを殆ど手放す程衝撃を受けたね。
でもしばらくしてまた全部買い直したけどさ。

若い頃は白黒はっきりしたものを好んでその中間は無かったけど、
年を重ねてくるとグレーという中間色の存在を理解し始める。

何歳頃ビートルズに夢中になったの?
12〜14歳ころかな。とにかく若い頃だった。 
彼らの音楽はすべて買ったよ。実のところ、ポスターとか彼らにまつわる
ほんとちょっとしたものまで集めたな。

でもパンクの出現ですべて手放したしたけど、音楽だけは手元に置いておいた。
本当に好きだからね。

特にどのアルバムが好き?
そうだなぁ、ドラッグをやり始めた頃のビートルズが好きかな。
それ以前は、"She Loves you Yeah!Yeah!!Yeah!!!♪...."そんなに良くはない。

"Revolver" "Rubber Soul" "White Album" "Sgt.Peppers" "Abbey Road" "Let It Be"

初期のショートへヤーの頃、
"She Loves you Yeah!Yeah!!Yeah!!!"とか言ってた頃は、まあまあ。
ドラッグ期の音の方が全然興味深い。

ビートルズの音楽はすべてグレイトだけど、
"Rubber Soul" "Revolver" "Sgt.Peppers"が特に好きだ。

ボブはおれにとって人生の中で大きな部分を占める
それはジャマイカ系イギリス人にとっても、じゃないかな

Bob Marley & The Wailers - Punky Reggae Party 彼は徐々に"Punk Rock"について理解し始めたんだろう。 "Punky Reggae Party"という曲を書いたんだ!その時は「だから言ったろ!ようやく理解したんだね。」ってボブに言ったよ。

白人の友達が自分達のサウンドトラックとして"Punk Rock"を見つけ出す以前、
黒人のおれは自分自身のサウンドトラックとして"Reggae"というレベルミュージックを持っていた。

ボブ・マーリーがイングランドにやって来た70年代中期、
彼はロンドンのレイシアムでショウを行い、ライブレコーディングのアルバムをリリースしたんだ。

おれはそのショウに行ったんだけど、それはまるで神様を観たかのような体験だった。

前にも言ったけど、おれはイギリスで生まれ育った最初の世代のジャマイカ人だ。
おれはイギリス人でありジャマイカ人であり、その中間でもある。

その事実は、おれ自身やおれら世代を困惑させた。

でもボブ・マーリーがイングランドにやって来た時、
すべてが突然つじつまが合ったんだ。

彼の音楽がどんな感じであるかというのは前もって知っていた。
でも、彼がどんな人物なのかは知らなかった。

ボブ・マーリーがイギリスにやってくる以前、おれらジャマイカ系イギリス人の若者は、
積極的にアメリカのブラックミュージックを聴いていた。
"Tamla"や"Motown"登場以前からのファンクやソウルなんかをね。

その当時のおれらには少し、ブラックアメリカンになりきろうとする動きがあったんだ。
でも、勿論イギリスはすべてにおいてアメリカとは全く違う国だから、
そんな風潮が通用しないこと、自分達には自分達らしさが必要だって事は直ぐに気が付いたよ。

そんな狭間に立たされて疎外感を感じていたおれらにとって、
ボブ・マーリーの登場は重要な啓示のように響いた。

ボブ・マーリーのロンドンでのショウの後、おれは彼をホテルまで追っかけたんだ。
そしてラッキーな事に彼と友達になった。
彼はロンドンに来るたびに連絡をくれ、おれは彼にウィードを提供した。

可笑しかったのは、ある日ウィードを持って彼に会いにホテルに行った時、
それは76年のまさにパンクスが登場した年で、おれはボンデージトラウザーを穿いていた。

それを見て、ボブはおれのことを「ドン!おまえはまるでナスティ・パンクロッカーみたいだな!」 って言ったんだ。多分、彼はタブロイド紙を読んだんだろう。
当時タブロイド紙ではパンクスのことを、「"Punk Rock"はゴミみたいで、ネガティブなイメージ」 と書いていて、彼はそれをそのまま鵜呑みにしたんだろう。

おれはそれに反発し、「それは違う!彼らはスマートな奴らで、友達でもありおれらと一緒の反逆児なんだ」 って言ったんだ。でもボブは、「おまえはクレイジーだよ。」って聞かない。
その日はちょっとした言い争いになって、「理解しないならいいよ!」って言っておれは帰ったんだ。

その3ヶ月後、彼は徐々に"Punk Rock"について理解し始めたんだろう。
"Punky Reggae Party"という曲を書いたんだ!
その時は「だから言ったろ!ようやく理解したんだね。」ってボブに言ったよ。

でも彼と出会えて本当に良かった。それはおれの人生の大きな一部でもある。
実際、ボブが亡くなってから暫く経って、おれがフィルムメーカーになってから
"Waiting in Vain"と"One Love"のPVを作ったよ。

ボブはおれにとって人生の中で大きな部分を占める。
それはジャマイカ系イギリス人にとっても、じゃないかな。

彼はあなた自身を押し上げる役目だった?
彼はインスピレーションを与えてくれた。
自分がやりたいことを成し遂げる為には自身を信じる必要があるってことを教えてくれた。
そしてそれは自分自身のやり方でやらなくちゃいけないことも。

アメリカ人になりきろうとすることや、イギリス人に染まろうとするんじゃなく、
ドン・レッツ自身であり続ける必要があるってこと。

だからボブ・マーリーが大好きだ。
彼の登場以前、おれらは髪を短く切りアメリカ人やイギリス人になりきろうとしてた。

でも彼のメッセージは、"ドレッドロックスである自分を受け入れろ"というものだった。
今おれがドン・レッツ自身として居られのは、そういう彼の考えの影響が大いにあるからだ。
そして"Punk Rock"や"Reggae"からの影響も然りだよ。

みんな忘れがちだけど、これは凄く重要なことで、
"音楽" は人生を変えるくらいのポテンシャルをもっている。

現代の西洋では、音楽は少し消費され過ぎている。
おれが育った頃、音楽は精神を変えるくらいの影響力を持っていた。
でも現代では、まるでスニーカーを履き替えるくらいのものでしかなくなっているように感じる。

すべての音楽と言ってる訳じゃないよ!でも大半のものがそうなっている気がする。

音楽は人生における感情やインスピレーションをサポートするものだって言う意味?
表現においてもね!

ちょっと聞いておいてほしいんだけど、音楽を楽しんだり逃避として利用するのもアリだと思う。
でも人生すべてを逃避として過ごす事はできない。いつかは現実に直面しなくては。
人生をずっとダンスフロアーで踊って過ごすことはできないよ。

音楽は、社会を変える為の道具にもなり得るし、そうすることを可能にするものだと思う。
もちろんエンターティメントでもあるよ。



"Punk Rock"が生まれた時期と、ドンがボブ・マーリーに出会った時期は重なるんだよね?
それはドンにとって大きな出来事だったわけだよね?

ボブ・マーリーが最初にイギリスに来たのが70年代中期で、パンクが生まれたのがだいたい75年だからね。
その2つの出来事はほぼ同時だったよ。

イギリスで"Punk"が生まれた当時、ライブをやる場所はなかった。
そこで、友達が"ROXY"というクラブをはじめたんだ。
最初の"Punk Rock"のクラブだよ。

でも"Punk Rock"のレコードなんて1枚も無かった。
まだ誰もレコーディングしてなかったからね。
だからおれは自分の持ってるお気に入りのレコードをプレイした。
"Hard Core Dub Reggae"だよ!

ラッキーなことにパンクス達もそれを気に入ってくれた。
彼らも反抗心のある音楽が好きだったからね。
彼らはReggaeのベースラインを気に入ったし、レベルミュージック=反抗心のある音楽 として、
歌に込められた詞の内容を気に入ったんだ。当時のストリートを代弁したものだったからね。
音楽における報道みたいなもんだよ。

"愛してる〜"みたいな内容のものじゃなくて。
そうだな、"Pistols"が歌う"Anarchy in the U.K."がまさにそうだよね。
パンクス達は反体制の音楽を好んだ。そしてウィードも好きだったのさ。

自分でも興味深いのは、"ROXY"でDJをしていた頃に "文化の持つ力" というものを理解し始めたんだ。

なぜなら、白人の友達はおれがプレイする"Regge"を気に入ってくれた。
そしておれは、彼らの"Punk Attitude"(Punk的反逆心)を気に入ったんだ。

それは、"ROXY" で "Punky Reggae Party" がはじまった瞬間で、"文化が持つ力" そして "音楽" こそが、みんなを繋げた瞬間だったんだ。
「政治」や「宗教」や「政府」が取り行ったものではない。
"音楽" の持つ力こそが達成したものだったんだよ!

だから音楽はコミュニケーションにおける重要なツールじゃないかな。
それは現代においてもだよ!みんなは少し忘れているんじゃないかな。
音楽は、商品を売ってお金儲けするだけのものじゃない。

地球上の多くの人々にとって、音楽は日常の重要な一部のはずだよ。

今ロンドンでは、多くの人種差別や人種間での問題が起きている。
音楽が持ち込まれ、みんなをひとつにまとめようとしても、
そこに分別のある振る舞いというのはないように思う。
みんなでパーティー!ってだけだよね。

21世紀の若者達は現実に直面するのを怖がっているように感じるよ。



さっきも言ったけど、70年代にも雇用問題や景気低迷、戦争なんかの問題があり、
現代にも全く同様のことが起きてるよね?

若者達は何事も起さずに、困惑し逃避してるだけのように感じる。
パーティーだけでね。でも逃避し続けることはできないよ。
これらの現実と向き合わないと。

これは解決すべき事だと思うな。

そしてレコード会社やシステム自体がパーティーミュージックを生産することを好み、
その理由は、誰もが現実にある問題について考えようとしないからじゃないのかな。

でも「音楽」には、何かを考えさせることを促し、行動を起こさせる力があるはずだよ。

くりかえしになっちゃうけど、勿論パーティーに於ける音楽というのは大事だ。
でもパーティーが終わったら、世界と関わりを持って何か行動を起こさなきゃ!

前向きに行動を起こすというのは、今の若者にとって本当に重要なことだよ。

ただダンスフロアーで踊るだけなんて充分じゃないよ。

これから何かを始めようとする人達にアドバイスを貰える?
それはハードな質問だな。

おれらが育った70年代、「音楽」は表現方法の一つだった。
パーティに於ける為のものだけじゃなくて。
自分に何か表現したい事があった時の一つの手段だった。

それは、30年以上経った現代においても同様じゃないかな。

良いアイデアとパッションこそが必要でそれが最も重要だと思う。

どの世代の人達にも、その世代にとってのサウンドトラックが必要で、
自分達が感じている気分を表現している音楽が必要なんだ。

Reggae Musicを例えに挙げると、Reggaeというのはジャマイカのパンクロックだよ。

"Roots Reggae" 以前のジャマイカの音楽といえば "Ska" がある。
"Ska" はとにかくパーティミュージックで、良き時代の音楽だった。
でも政治情勢が変化すると、パーティミュージックでは自分達の気持ちを表現し切れない、と感じたんだ。
そして音楽はもっと攻撃的で政治的なものになっていった。

パーティサウンドのかわりに、"Big Youth"のようなアーティストが登場し、
音楽に攻撃的で政治的なものを持ち込んだんだ。

当時おれは、"I-Roy" "U-Roy" "Tappa Zukie" "Burning Spear"なんかの音楽を聴いて育った。
自分自身の背景にあるブラックカルチャーについて知った多くの事は、主に「音楽」から学んだんだ。
学校では黒人の文化については教えてくれなかったからね。

 "Burning Spear"を聴いて、"Marcus Garvey"についての事実を見つけ出したりしてね。
繰り返しになるけど、音楽は自分自身が人間として進歩していく中で重要な一旦を担うものなんだ。

アメリカのブラックミュージックを聴いてた60年代後半、アメリカでは幾つかの人権問題が起きていた。
アメリカでも同じく、パーティミュージックから攻撃的な音楽へとシフトし始めていたよ。

"James Brown"が、"Say Loud I'm Black and Proud"と歌った。
それはおれらにとってすごく重要な出来事だった。
なぜなら、それ以前におれらはそんな風に思った事もなかったから。
それまでは、まるで自分達の事をセカンドクラスの市民みたいに感じていたから。

"Bob Marley"の登場以前には、”James Brown”に"Curtis Mayfield"、
"What's Going On"という最高のアルバムを作った”Mavin Gaye”が居た。

アメリカで起きていた幾つかの人権問題を通じて発起した黒人達の自己意識の高まりや、
Reggae Musicが発展していった過程、
これらふたつの出来事はおれらに向かうべき方向を示してくれたように思う。

でも今でもおれらは、イギリスにおいて自分達自身のやり方というものを模索しているように思う。
アメリカ人でもジャマイカ人でもないんだから、アメリカやジャマイカの真似は出来ない。
自分達のアイデンティティを模索するのに膨大な時間が掛っているんだ。

思うに、80年代終わりの"Soul2Soul"の登場により、
突然おれらはブリティシュ・ブラックとしてのアイデンティティを確立し始めたんだ。

アメリカやジャマイカからの少しづつの影響を受けながら、また白人からの影響も加えてね。
実際に受けて来た影響をまるでそうでないように振る舞うことはできないよ。
"David Bowie"も好きだし、”The Beatles”や"Led Zepplin"も好きだ。

これらの影響を一つのものとして形成し、自分達自身のアイデンティティを確立する事には時間が掛かるよ。

日本でも同じ事が起きてたと思う。
30年前に日本に来た時、若者の多くはアメリカのものであれば何でも良くて、
それをコピーしていたように映ったけど、
30年後の今、改めて日本に来て若者を見てみると、幾分かはその影響があっても、
そこに自己のアイデンティティを込めているように感じる。彼らの音楽においてもね。

だから今はずっと良いと思うよ。ただコピーするのは良くない。
自分自身のものを造り出さなきゃいけないよ。

それが君自身や君の文化にとって、筋が通ることなんだから。
凄く重要な事だよ。

"Punk Rock"というのは、"個性"で"自己表現"で "自己能力を高めていくこと”

The Clash - White Man in Hammersmith Palace もし声を掛けて来たのが "The Clash"じゃなかったら、もしかしたらフィルムメーカーとしての自分は今いないかもしれない

"The Clash"は、ドンにとって一番近い存在のバンドだったの?
そうだね。
OK, 次にピックアップしたいトラックは....

さっき話した "Punky Reggae Party" のアイデアを最良の形でキャプチャーしたバンドが, "The Clash"だと思う。

"The Clash"を聴くと、Reggaeのベースラインや "Joe Strummer" が唄う ”Prince Far I” や "Dr.Alimantado" についてが明白に聴き取れるよね。

それはおれにとって凄く重要なこと。

"Punk Rock Movement" 以前の白人のロックバンド達は、アメリカのブラックミュージックを聴いていた。
彼らはミシシッピデルタ発のRock&Rollを聴いてたんだ。
"The Beatles" "The Rolling Stones" "Led Zepplin" みんなアメリカのブラックミュージックを聴いていた。

彼らとパンクロックシーンとの違い。
それは彼らの時代とは違い、パンクロックシーンが形成され始めた70年代中期までに、
ロンドンに黒人達が現在のように住み始めていたことだ。
もはや白人にとって黒人の文化は、よその文化ではなくなっていた。

"Joe Strummer" は、黒人達が隣人として生活していた街で育った。
"Johnny Rotten"や"Paul Simonon"にとっても同じ。
おれらの黒人文化の影響は、彼らの世代にはもっとダイレクトに伝わっていた筈だ。

"Led Zeppelin" と "Robert Johnson" の音楽を関連付けようとした場合、
音楽的にはしっかりとした知識や理解が必要とされる。

でも"The Clash" を聴いた場合、"Reggae"からの影響をすぐに感じ取れるよね?
それが個人的にはすごく重要だった。
おれがパーティーに持ち込んだものの影響がまさに提示されていたから。

すべてのパンクバンドの中でも、"The Clash"が特にお気に入りだな。

 "Joe Strummer" と "Paul Simmon" とは特に仲が良くなった。
俺達3人共、"Reggae"が好きだったから。

おれは彼らが聴いたことない音楽を持っていて、よくおれの家に遊びに来ては、
音楽を聴いて「オォッ!」って興奮していたよ。

ある時、"Leroy Smart" や "Delroy Wilson" ”Prince Far I" なんかが出演したロンドンのReggae Showに、
"Joe Strummer" を連れて行ったんだ。
場所は、ロンドンの"ハマースミスパレス"というところ。

ジョーはそこで観たものにすごく感動してたよ。
2日後、彼は "White Man in Hammersmith Palace" という曲を書いた。
だからこの曲はすごく特別なんだ。
  "The Clash"は、おれがフィルムメーカーになる手助けをしてくれた。
彼らがレコード契約をした時、彼らはPVを作る必要があった。

さっきも言ったけど、"Punk Movement" が起きた時、
おれはスーパー8カメラを手に取りその模様を撮影をしていた。

だから彼らは、「おれらのPVを作ってみないか?」と声を掛けて来たんだ。
それでおれは、"The Clash" の最初のPV "London Calling" を撮ったんだ。
彼らはそれを気に入り、全てのPVをおれに任せたんだ。

おれ達はすごく長い関わり合いを持っている。

もし声を掛けて来たのが "The Clash"じゃなかったら、
もしかしたらフィルムメーカーとしての自分は今いないかもしれない。

彼らの存在は、おれの人生において大きな部分を占めているよ。

実際、何年か後に The Clash が解散し、おれは Mick Jones と"The Big Audio Dynamite"というグループを
結成することのなるんだ。これはまたいつか別の機会に話すよ。

おれが思うに、"The Clash"が重要な理由がもう一つあって。

"Punk Rock Movement"が形成され始めた当時、
パンクスというのは、モヒカンで安全ピンを付け、暴力的でネガティヴというイメージを
一般的に持たれていた。

でも"Punk Rock"はそんなんじゃない。
"Punk Rock"というのは、"個性"で"自己表現"で "自己能力を高めていくこと”だ。

"Punk Rock"という音楽は、ハードで早い曲というイメージを持たれがちだけど、
それはごく初期の頃の音だ。
 
"The Clash"が一番わかりやすい例えになるんじゃないかな。
彼らのファーストを聴くと、ストレートに"Hard Core Punk Rock"だよね。

でもその後の彼らは、世界を旅しその土地の人々と交流を持ち成長していった。

ファーストアルバムと「London Calling」を聴き比べれば、その違いが"成長"であることがわかる。
彼らの音楽が発展していってることが聴き取れる。

おれの考えでは、ポストパンクロックシーンというのはかなり興味深いものだ。
音楽的には、初期はどれもギターを掻き鳴らすだけのものが多かった。
でもその後ミュージシャンとして成長し、少し落ち着いてくると音楽的にはグッと面白みを増してくる。

ジョンライドンの"Public Image Limited"が良い例だね。
女だけのグループ"The Slits"もそうだ。
"The Slits"はレゲエにインスパイアされ結成し、その後独自の音楽へと進化していった。

"Punky Reggae Party"というのはそういう部分に於いて重要な役割を果たしていたんだ。

その当時に形成されたアイデアは、その時代から今現在に至るまで
ロンドンの新しいタイプの音楽すべてに影響を与えてるんじゃないかな。

ロンドンから発せられる新しい音は、常にパンクロックスピリッツや
パンクロックアティチュードに 溢れているように思うよ。

"Dubstep"だってそうだよ。明らかに"Reggae"の影響を受けているし、
若者達はコンピューターで曲を作り、自分達でレコードを流通させ、自身のレーベルを運営する。
こういうD.I.Y.のアイデアは"Punk Rock"から由来していると思う。

"Punk Attitude"を感じる"Dubstep"アーティストは居る? 
"Dubstep"が発展している過程自体に、パンクロックの精神性を感じるよ。
そこに音楽ビジネスの戦略みたいなものは、あまり感じられないし。
まだ始まったばかりの新しい音楽だからね。

Dubstepが始まった当初は、すごく暗くミニマルで、フロアの隅っこにヘッズ達がウロウロしてるみたいな
シーンだったけど、ここ最近ロンドンの”Dubstep”の音自体はもっとエモーショナルで、
パーティには女が沢山遊びに来るようになったから、かなりマシになったよ。

とにかく新しい音だからね。
思うに"Dubstep"は今のロンドンを表す、パーフェクトなサウンドトラックじゃないかな。

ロンドンの今現在の音として"Dubstep"が盛り上がっているのを見るのは嬉しいことだよ

Dreadzone - Gangsters (Trolley Snatcha Dubstep Remix) 超重要曲。個人的にだけでなく、当時のイングランドのみんなにとって。パンクロックムーブメントにまつわる総ての始まりの曲だったんだ。

丁度、"Dubstep"の話をしたところだし、今気に入っている曲をプレイしようかな。

"Dreadzone"というアーティストの"Gangsters (Dubstep Remix)"という曲。

"Dreadzone"は興味深いイギリスのグループで、おれが名前を付けたんだ。

メンバーのうちの2人は、"Big Audio Dynamite"のメンバーで、Bass Playerの"Leo Williams"とDrummerの”Greg Roberts”。

彼らは、今現在もDubをベースにしたダンスミュージックを作っていて、 イングランドではすごくポピュラーだよ。特に野外フェスなんかでもね。
彼らと一緒に日本にいつか一緒に来れたら良いなと思ってるよ。

この曲が、目下"Dubstep"の中でもお気に入りで、 それともう1曲グレイトなのがあるんだけど....

"Digital Mystikz"がやった"Grace Jones"のRemixなんだけど、聴いたことある?

ないよ。
じゃあ送るよ!

Grace Jones - Love You To Life (Digital Mystikz Remix) どうしてかはわからないけど、ベースラインが人々をつなげ人々と惑星をも繋げる。

ロンドンの今現在の音として"Dubstep"が盛り上がっているのを見るのは嬉しいことだよ。

21世紀に生まれた"Dubstep"が、ジャマイカの"Dub"期まで遡って、
一つの線で繋がっているのがはっきりと見て取れるから。

そのつながりは、"BASS"だ。
おれは"ベースライン"が好きなんだ。

どうしてかはわからないけど、ベースラインが人々をつなげ
人々と惑星をも繋げる。

"Bass"は凄くオーガニックな音だ。
おれの息子”Jet Letts”は今"Dubstep"のDJとして活動していて、
おれの家族は3世代に渡ってDJとして活動しているんだ。

ロンドンでたまに、息子とおれを一緒にプレイするようにブッキングしてくることがあるんだ。
おれがオールドスクール、Jetがニュースクールをプレイする。
それはすごくインスパイアを与えてくれる瞬間だよ。

今プレイしたのは、"Digital Mystikz"がやった"Grace Jones"のRemix

もう1曲お気に入りがあって、NYの"THE WIDDLER"というアーティストの”Lady Dub”という曲。
こないだあげたおれがチョイスしたCDに収録されてるから聴いてみて。

重ねて言うけど、"Dubstep"はおれにとって良いサウンドトラックだよ。
今のロンドンのフィーリングを表現してる。
なぜなら再びロンドンは、タフな時代を迎えてる。
だから"Dubstep"は、今までよりさらに重要な音楽になるんじゃないかな。
音自体や歌詞にアティティュードを感じる。
単なるサウンドトラックでは無くなってきているよ。

ドンがやってる"Dub Cartel Soundsytem"について教えて欲しいんだけども。


あれは"Big Audio Dynamite"のもう一人のメンバーの"Dan Donovan"とおれが、
リミックスワークを行う時に使ってる名義だよ。
3〜4曲位リミックスをしたんじゃないかな。
その内のいくつかは、ドイツのレーベル"Select Cuts"用にリミックスしたものだよ。
"Great Stone/One People" という曲があるよ。

あのリミックスは、本当にクラシックだよね。
最近、ロンドンの"Supernova"というパンクバンドのリミックスをやったよ。
リミックス作業は好きだな。
もしおれらにダブリミックスをしてほしいと思ったら、ゼヒ連絡してくれよ。

ドンがやった"Select Cuts"のリミックスがまさにそうなんだけど、
今思えば、あれが僕にとっては"Dubstep"みたいな音の入り口なんだよね。
オーガニックなベースラインにエレクトリックな質感、ダブモスフィアーな気配が混在した音。

そうなんだよ!
モダン・テクノロジーとオールドスクール・ベースの混ざったものだよね。
ほとんどテクノとダブが混ざったような感じさ。

でもあのリミックスをやった時は"Dubstep"みたいな音ってなかったんじゃないかな。
そうだね。まだ"Dubstep"は存在してなかったかもね。

とにかく共通項は、"Dub"で強調された"Bass"だよ。

今ジャマイカのダンスホールはベースラインが全然無いよね。
キックドラムだけで。

最近のジャマイカの新しい音にはいまいちピンと来ないんだよな。
おれは格好良くてハードなベースラインが好きだからさ。

思うに今の若い世代のジャマイカンはアメリカのHipHopをコピーしようと
しすぎじゃないかな。Wu-Tang Clanじゃないんだから。

それに最近のダンスホールの歌詞もいまいちなんだよな。
同性愛差別や性差別、憎しみに関する歌詞は好きになれない。
音楽は愛や人々を繋げるものであるべきと思うから。

だからジャマイカは今ちょっと問題を抱えてるかもね。

それにドラッグカルチャーにも変化があるよね。
おれが育った頃のジャマイカ人はみんなウィードを吸ってたけど、
今はもっとコカインが主流なんじゃない。

それは音楽にも聴いて取れるよね。
多くの流行ってる音楽は "Top End"で、そんなに"Bottom End"じゃないよね。

ただジャマイカに関して言える事なんだけど、一旦路頭に迷っても、
必ず新しい発想をもってカムバックしてくるんだよね。

ジャマイカからは決して目を離すことは出来ないんだ。
ジャマイカはいつも必ず強力な何かを携えてカムバックしてくるんだよ。

でも時々、迷ったりするんだよね。(笑)

オォーッ、面白い話だね。じゃあその後には何か新しい事が起きたりするんだね!?
そうだね。
興味深いことに、もし今ジャマイカに行っても、誰も"Dub"なんか作っていないよ。
"Dub"を探す事自体大変だよ。
おれが今現在聴いてる"Dub"ミュージックは、全然違う土地からのものだね。
ドイツ、フランス、イタリア、アイスランドなんかのね!
それにここ日本の"Dub"だよ。
日本ではみんな結構"Dub"ミュージックが好きだよね。

ジャマイカではアメリカのコピーが主流となってる。

興味深い状況だね。
そうだね。面白い矛盾だよね。
思うに、"Reggae"は今や世界のコンテンポラリー・ミュージックの一部になったってことだよね。

コマーシャルな音楽を聴いてもわかるよね。
例えば...."Lily Allen" とかね。

もし音楽に多少の知識があれば、彼女の音楽から"Reggae"の影響を感じ取れるよね。
ただ、最近の若いリスナーはあまり音楽を旅するってことを知らないよね。

色んなアイデアにオープンであるべきだってこと
音楽の発展においては凄く重要だし、人々の発展においてもね!

The Flaming Lips - Do You Realize? この曲に関しては歌詞を理解して欲しいんだ。日本語的に表現するのはむずかしいけど、人生においての精神の高揚というか。それと同時に壊滅的な意味をも含む曲なんだ。

次の曲。じゃあ完全に違う感じの選曲にしようかな。

みんなイメージでは、ドンレッツは家で週7日24時間ReggaeとかPunkを聴いてる位に思っているみたいだけど、 おれは二次元のタイプの人間じゃないよ。

おれはあらゆる種類の音楽が好きだし、いままでもそうして色々と聴いてきた。

今ピックした曲は、"The Flaming Lips"の"Do You Realize?"。
"Yoshimi Battles The Pink Robots"というアルバムに入ってる。

この曲に関しては歌詞を理解して欲しいんだ。

日本語的に表現するのはむずかしいけど、
人生においての精神の高揚というか。
それと同時に壊滅的な意味をも含む曲なんだ。

そうだなぁ、勇気づけると同時に、すごく悲しくもあるというのかな。

曲中の表現でこうある。
「人生はとても美しく、それに感謝しなくちゃいけない。なぜならいつかは終焉を迎えるから。」

とにかく説明するのは難しいな。
いつかおれが死んだ時はこの曲をプレイするというか。
人生に感謝をする気持ちになるんだ。それはすごく重要なことだよ。

歌詞を対訳して読んで欲しいな。そしたらもっと理解して貰えると思う。

言いたい事は、多くのイギリス人特に若い人達は、
「おれはHip Hopしか聴かないとか、Reggaeしか聴かない」とか言うけど、 それは馬鹿げてると思う。

自分のまわりにあるすべてのものに耳を傾けてみると、
自分が住んでいる世界に対して、良いアイデアを与えられることがある。

君の音楽そのもの自体を良くすることだってある。

Bob Marleyだってジャマイカの音楽ばかりを聴いて育ったわけじゃないよね。
John Coltraneや、Curtis Mayfield、The Beatlesも聴いていたよ。
それが彼の音楽を良いものし、力強いものにしたんだと思う。

今の新しいReggaeアーティストは、アメリカのHipHopばっかり聴き過ぎだと思うし、
昔に遡ったとしてもShabba Ranksとかばっかりだしね。
それが今のジャマイカの音楽があんまりパワフルじゃない理由の一つじゃないかな。
外からの影響を聴き入れないのはね。

まぁおれが言いたかったのは、色んなアイデアにオープンであるべきだってこと。
音楽の発展においては凄く重要だし、人々の発展においてもね!

世界は本当に大きく美しいところなんだから。

本当に日々色んなことが起きている。

白人は反抗する音楽としてのレベルミュージックを持っていなかった

Rufus Wainwright - Oh What A World 彼の書く歌詞は凄くエモーショナル。彼の音楽を聴いてもらえばわかると思う。
"Rufus Wainwright " は、ドンレッツを泣かせることがある。それはすごくクールなことだ。

Rufus Wainwright    "Oh What A World" という曲。

この曲はドンレッツの別の側面を覗いてもらえるんじゃないかと思う。

確かBBCでDJをした時だったかな、5〜6年前にこのアーティストに出会ったんだけど、 ルーファスは、アメリカで活動しているカナダ人でゲイなんだ。

超がつくほどのゲイ。ホントに。

全ての曲やパーフォーマンスも含めて、オレはこのアーティストが説明出来ない程本当に好きだ。

彼の書く歌詞は凄くエモーショナル。彼の音楽を聴いてもらえばわかると思う。

どうしてその音楽が好きかを説明するのは時々むずかしい。
今こうしているのに可笑しいけど、音楽を語るのはあまり好きじゃない。

思うに音楽は、感じるか感じないかだけだと思う。
誰かに自分が好きだと感じている内側の思いを語る事は出来ない。

音楽はそうだな、音楽は"言葉"だよ。

言いたいのは、おれは言葉を理解していない。
おれは日本語を理解していない。
君が何か重要なことを言っていない、という意味じゃないよ。

誰しもが話をする必要がある。

おれがこの曲を掛けた理由は、誰しもがオープンマインドでいる必要があるってことを示したかったからなんだ。

"Rufus Wainwright "  このアーティストをどうしておれが愛しているのか説明するのはむずかしい。
おれが思うには、エモーショナルだから。

ゲイピープルは、内側にすごくエモーションを秘めているよね。
そうだね、誤解を招く言い方かもしれないけど、男性としての表現方法に戸惑いがあるのかもしれない。
おれが若い時、まだドレットロックスを組む以前、70年代前半アフロヘアーだった頃、
よくゲイクラブに遊びに行っていたよ。それは最高の音楽がプレイされていたから。
最高のディスコ、パーティミュージックだったな。
ゲイピープルはパーティの仕方をよくわかっているからね。

まぁとにかくゲイであるかどうかとかは関係無い。

ルーファスは、とにかく歌詞とエモーショナルな感性が素晴らしいんだ。

音楽が重要だってことだよね。
そう、それが何にも増して重要。音楽に対してオープンであれってこと。
ルーファスは、おれがオールタイムに好きなアーティストのひとりだよ。

彼の音楽を聴くと、何と言うか、俗世間から離れられるような感情を抱いたんだけど。
うん。ルーファスはきっとハードライフを過ごしてきたんじゃないかな。
ニューヨークで育ったみたいだけどね。
都会的な感性と感情的な人生観、両方を併せ持っているんじゃないかな。
オーガニックでスピリチャルな人生観が音楽から感じ取れる。

何と言うか、すごく深い感情が音楽から感じ取れたよ。
女性的な感性にすごく触れ合っている男性としての感性だよね。
でも男性にはそういう側面が必要だと思うよ。
エモーショナルなことは悪い事ではないし。

"Rufus Wainwright " は、ドンレッツを泣かせることがある。
それはすごくクールなことだ。

時にはそういったことが必要だよ。
たまには男らしさを失うということも必要なんじゃない。
自分の感情に正直になってね。

そういった意味で彼はパーフェクトなアーティストだよ。

おれが黒人だからってブラックミュージックをプレイする必要なんてない

ELBOW - WEATHER TO FLY "Flaming Lips" "Elbow" これらは自分の葬式でプレイされるべき曲達だ。 ドンレッツが死んだらReggaeをプレイするべきだろ、って思うかもしれないけど、そうじゃないよ!

OK!
トモは、おれのエモーショナルな側面を掴んで離さないよ!

今掛けた曲はイギリスのグループで "ELBOW" オレのお気に入りだ。
彼らはかれこれ10年位活動していて、最近マーキュリープライズを受賞して人気が出てきたよ。

"WEATHER TO FLY"という曲で、とにかく最高のレコードだ。

コレに関しても、オレがどうしてこの曲を好きなのか説明するのは難しい。
そうだな。おれの中の何かに触れていることは間違いない。

とにかくエモーショナルな曲。

"Flaming Lips" "Elbow" これらは自分の葬式でプレイされるべき曲達だ。

ドンレッツが死んだらReggaeをプレイするべきだろ、って思うかもしれないけど、
そうじゃないよ!

おれの肌の色を再定義する必要なんてない。
おれが黒人だからってブラックミュージックをプレイする必要なんてない。
自分が掛けたい曲をプレイするよ。

とにかく説明出来ないけど、"Elbow"はチェックする価値のあるグループだ。

君はおれのエモーショナルサイドを掴んでる、もう1曲掛けるよ!

そしたらハードコア・ドンレッツに戻ろうか(笑)

Animal Collective - My Girls インディーサウンドと言っても、旧来のホワイトロックとは違い、彼らは世界中の音楽を聴いてるんじゃないかな。

"Animal Collective"の"My Girls”という曲。

去年このグループを知ったんだけど、おれにとって最高のサマーレコードだ。

最近特にアメリカから、興味深いインディーサウンドが沢山出て来ている様に感じる。

インディーサウンドと言っても、旧来のホワイトロックとは違い、
彼らは世界中の音楽を聴いてるんじゃないかな。

 "Vampire Weekend"なんかも素晴らしいグループだし、良い例だね。
彼らのギタープレイを聴くとアフロの影響を感じ取れるよ。

アメリカやもちろんイギリスからもインディペンデントな良いグループが沢山出て来ている。
今まさに起こっている流れだよね。

ホワイト・インディーロックは、今まさにヘルシーな時期なんじゃないかな。

とにかくこの辺りの曲に関しては、なにかコメントするっていう感じじゃないんだよね!
ただ感じるままに、感情に突き動かされて聴いているしね。

おれがポイントとしているのは、いま何が起こっているかにオープンで居たいってだけさ。

とにかく美しい出来事が世界中で起こっているんだから。



Vol.2 coming soon....

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