Cure Salon Monsieur
- プロジェクト名: Cure Salon Monsieur
- 竣工日: 2009.12
- 担当領域: 建築デザイン
- 所在地: 東京都梅屋敷
- 延床面積: 99.6 ㎡
- 写真: 若林雄介
メインの商店街から、少し路地裏に入ったところに位置する対象地は、間口が狭く奥行きがある、いわゆる”うなぎの寝床”と言われる様な敷地であった。
隠れ家的な美容室を望むクライアントのために、両側を建物に挟まれた間口の狭い敷地に、奥行きを最大限活かしながら、開放感のある、明るい内部空間を作ることがテーマとなった。
微妙に異なる色と質感、互い違いの屋根形状からなる3つのボリュームを、敷地の長手方向にずらしながら組み合わせることで、通りから奥行きを感じられるように操作している。
エントランスを側面に設けることで、正面は小窓から中の様子がうかがえる程度とし、ボリュームをずらすことによって生まれた奥行きと合わせて、隠れ家的な要素と、のぞいてみたいと思わせる要素を同居させている。
ボリュームをずらすことで生まれたわずかな余白を光庭として、その庭に向かってカットスペースを配置。3つのボリュームの中央となるカットスペースの内部空間には、前後2つのボリュームの異なる外壁がインテリアとして現れ、鏡越しに見える庭と合わせて、明るさと不思議な開放感に満ちた路地裏の様な空間を生み出している。