Harajuku MTG point
- プロジェクト名: Harajyuku MTG point
- 竣工日: 2008.11
- 担当領域: インテリアデザイン
- 所在地: 東京都渋谷区原宿
- 延床面積: 25.4 ㎡
- 写真: 若林雄介
- 建設: ㈱イシマル(デスク)、Yet(棚)
モダニズムの影響を色濃く受ける建築の、最上階にある対象地は、 外部に対して、効果的なプランニングと開口によって、豊かな環境を作り出していた。
そこで、できる限り "最小の操作=打ち合わせテーブルの機能を加えること" のみによって、 外部環境を取り込みながら変化する空間を作りたいと考えた。
小さな空間に、テーブル面積を最大限確保するために、 プランにそって削りだされたような天板。 机という機能によって削りだされたような足もと。
天板と足と言うテーブルの既成の構成要素を排除することで、最小限の操作でありながら、 家具としてだけでなく、空間としての表現となることを目指した。
天板はほんの少し青白く、艶のある塗装とすることで、 外部の光を受け、時間とともに水みずしくかがやき、 足は周囲をぼんやり映し込み、 周辺環境の変化に伴って、緩やかに表情を変える。
本棚は、3種類の染色を施した合板をパッチワークした材料で作られていて、 無意識に生み出されたランダムな切り返しと、周囲の光の影響を受けて落とす影とによって、わずかな揺らぎを生み出す。
形状が生み出す緊張感と、周辺環境と呼応して表情を変える空間とが、 打ち合わせスペースにふさわしい、常に新鮮な空気感を生み出しつづけると考えた。