Nihon Agent Baibai Monogatari Headquarters
- プロジェクト名: Nihon Agent Baibai Monogatari Headquarters
- 竣工日: 2025.08
- 所在地: 愛媛県松山市
- 担当領域: 建築デザイン
- 用途: 店舗
- 延床面積: 139.3㎡
- プロジェクトチーム: 岡部修三 (Design)、上川聡 (Design &Management)
- 施工: 富士造型
- コラボレーション: ANDO Imagineering group (Structure Design)
- 写真: 曽我部洋平
新社屋に対して設定された要件は非常に明快で、対象の土地に対して余裕を持って計画できることが明らかだった。社屋の役割は、事業のために必要な空間を適切に確保することはもとより、外部に対しても、働くメンバーにとっても、事業ブランドのアイデンティティを示すことの意味は大きい。そして、新築で社屋を建てることの価値は、その街にアイデンティティを提示できることに他ならない。
日本エイジェントは、デジタル技術の活用、グローバル対応など、時代に応じた的確な戦略を遊び心を持って伝え続けてきた。そのアイデンティティの上に、第二創業期として不動産の総合的な事業展開を目指す同社にとって、新規事業ブランド、さらには不動産売買事業のための新社屋の街に対する立ち方は大きな意味を持つと考えた。そうした背景と社会情勢を踏まえて、ヒューマンスケール、パブリックマインド、エリアデザイン、をテーマに加えて計画することとした。
新社屋に必要とされたプログラムは、打ち合わせ室、執務室、オープンスペースの3つのボリュームで、平屋で計画したとしても、敷地に対して十分余裕があった。そこで、それらを効率よくまとめながら、グランドレベルにできる限り多くの余白を産み出せないかと考えるようになった。結果として、プログラム毎に適切な高さを設定した高さの異なる3つのボリュームを、2つの分棟としてまとめる形とした。3つのボリュームは仕上げを切り分け、街並みに対して、リズムとバランスをとりながら、ヒューマンスケールを意識しつつ、プロポーションを整理した。
ボリュームとボリュームの間にできた中庭と、そこからつながる屋上は施設の利用に限らずアプローチ可能で、通りにつながるパブリックスペースとしても利用できるように位置付けた。屋上には、タープを備えた広場的な空間、ボリュームの高さのギャップを活かした雛壇上のステージ、東屋的な屋根を備えたベンチ席など様々な使い方を可能とした。グランドレベルでは、交差点に向けて自由に座ることができるベンチを備えるなど、街との関係を重視した。ボリュームのプロポーションは、車からの眺めを意識して、ずらしながら配置。3DCGで見え方をシュミレーションしながら、日本エイジェントの新規事業ブランドとしての売買物語、という関係性を感覚的に伝えられるように意識した。
オープンスペースはフリーアドレスで運用され、台形型の机と、ランダム配置された照明、不正形な壁とガラス、ガラスばりの執務室、そして、街に大きく開かれた開口など、その自由な雰囲気を象徴する空間となっている。同時に、基礎の計画と合わせて、フロアレベルの設定で内外の視界をコントロール。内部からは大きな3連想の窓で外部に放り出されるような開放感を得ることができ、外部からは視線をずらすことで、適度な距離感を保つことができる。
こうした、一つ一つの配慮の積み重ねが、ブランドのアイデンティティをより良く伝え、エリアの価値に貢献することを期待したい。そして、この後続くプロジェクトと合わせて地域の誇りとなるような開発に貢献できればと考えている。












































