FUBU Myeung-dong
- プロジェクト名: FUBU Myung-dong
- 竣工日: 2007.09
- 担当領域: 建築デザイン
- 所在地: 韓国ソウル明洞
- 延床面積: 197.62 ㎡
- 撮影: 若林雄介
流行に敏感で変化の激しいミョンドンにおいて、ブランドの新たなアイデンティティを形成し発信しながら、新しいFUBUの象徴として根付いて行くこと(root in as the iconof new FUBU)をコンセプトとしている。
"光沢感のある黒の小さなタイル" を使った、単一素材によるファサード表現は、ガラスを用いて、華やかにライトアップされた店舗が立ち並び、画一化されているようにみえるミョンドンの街並に対して、FUBUの変化と新たなアイデンティティ"Simple Design、Modern Edge、Enduring、Quality、Uniqueness-selfconfidence、Rebellion、Free running"をイメージさせ、アイコンとして記憶に残るインパクトを持つ。
エントランスは、フルオープン可能としてあり、通りを行き交う多くの人々に、通りの一部であるかのような感覚で、気軽に入ってもらえればと考えている。これは、ブランドとして、文化を形成し、発信していこうとするこれからの"FUBU"に対する、プログラム提案でもあり、ミョンドンの通りの一部として、街になじむことに加えて、より多くの人々に、"FUBU"のアイデンティティにふれてもらいたいと考えている。
中を覗き込みたくなるような控えめな照明の1Fでは、シーズンごとのテーマや、DJパフォーマンスを含めたイベント的な利用を想定していて、すべて移動可能な什器で構成している。また、天井に開いた穴からは、2Fの様子をかすかに伺うことができ、エントランスから続く印象的な照明演出と合わせて、来客を2Fへ促すよう考えている。
全体的なデザインはブランドのイメージを踏まえながら極力シンプルに保ち、この先の商品構成を意識した空間にしており、この空間と共に、これからさらに進化していくであろうFUBUブランドにフレキシブルに対応可能であると考えている。
