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reed space.

reed space.
  • プロジェクト名: reed space.
  • 竣工日: 2006.09.16
  • 所在地: 東京都青山
  • 担当領域: インテリアデザイン
  • 用途: 店舗
  • 延床面積: 117.98 ㎡
  • プロジェクトチーム: 岡部修三 (Design)、上川聡 (Management)
  • 施工: ステロタイプ
  • コラボレーション: Jeff Staple (Concept design)
  • 写真: 若林雄介
  • ウェブサイト: http://www.thereedspace.com/
  • アワード: JCDデザインアワード 金賞、グッドデザイン賞 etc.
クライアントjeffstapleからの "カルチャーのコミュニティー・センター"というコンセプトを達成するため、パブリックスペースとしての商業空間の可能性を提示することを目標とした。開かれた空間とするために、内外の仕上げを連続させることで、境界を曖昧にし、アートやデザインの世界に馴染みのない、さらに言えば、店の内容には関係ない人をも引きつける、公園のようなデザインとしている。
コミュニティセンターにおける" 学び "のシンボルとして、NYCの店舗と同様に、子供用の椅子を今回のデザインにおいても採用。さらに新たなディテールを加えることで、扉としても利用可能なデザインとしている。同時に、一般的な公園のシンボルともいえるジャングルジムを、床 / 階段 / 棚 として、店内に配置している。
こうした直接的な表現は、 "カルチャーのコミュニティー・センター"というコンセプトを、よりカジュアルに、そして、童心にかえって楽しむことができるような仕掛けとしてあえて選んでおり、一つ一つのディテールに注意を払うことで、空間をシンプルにまとめている。
その、ジャングルジムは導線となっているため、訪れた人は普段であれば素通りするであろうジャングルジムに、知らず知らずのうちに触れることになる。また、天井には、照明に見せかけられたスピーカーが16個設置されており、小松音響研究所と共同で行った音響計画によって、音のシャワーが降り注ぐ。こうした細かい操作によって、購買だけでなく、空間にとどまりたくなるような空間となっている。
店舗 /ギャラリーという2つの用途で構成されたフロアーは、その間に仕切りはもうけておらず、床のレベル差によって緩やかに仕切っている。また、壁面にかけられた子供用の椅子は、取り外し可能なフレキシブルな什器の役割をしており、その取り外しによって、必要に応じてギャラリー壁の面積を拡大縮小することが可能である。これらの曖昧に交錯する空間構成によって、店舗とギャラリーは、機能を独立させながら、相互に影響しあうようになっている。
この空間が、クリエイティビティと人とをつなぐ、コミュニケーションの場として、公園のような空間になることを望んでいる。そうした楽しげな様子に惹かれて足を踏み入れたとき、それは、あなたの人生に変化をもたらす一歩となっているかもしれない。
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