- プロジェクト名: semitransparent design office / desk
- 竣工日: 2007.06
- 担当領域: インテリアデザイン・家具デザイン
- 所在地: 東京都千駄ヶ谷
- 延床面積: 48.63 ㎡
- URL: http://www.semitransparentdesign.com/
- 撮影: 若林雄介
クライアントは、最先端の技術を駆使して多様なメディアを操るデザインチームであり、事務所の引っ越しに際して、メインとなる机を中心とした、事務所の部分改修の依頼を受けた。
クライアントのデザインチームはそれぞれが違う技術を持つと言う特徴があり、それぞれの能力を合わせる形で仕事は進んで行く。仕事によってそれぞれの役割が変化すると言う特徴があることから、個々の机に明確な境界を設けず、その都度変化する必要な面積にフレキシブルに対応できるよう、シームレスで足の無い形状を、鉄骨下地と、人工大理石によって実現させた。
また、コンピューターを駆使する仕事であるため、ケーブルの処理も重要なポイントであったが、ケーブルの数はプロジェクトによって予測が不可能であることから、露出を前提とした上でまとまってみえるよう、ケーブルをどこからでも落とすことが可能な、FRPのグレーチングを用いた排水溝のようなデザインを行った。
装飾を排除し、素材感、プロポーション、ディテールを追求したデザインの事務所を持つことは、最先端であるが故の「儚さ」にたいして、そこから生み出されるデザインに、更なる強度を与えるのではないかと考えている。